絶対音感編では、「絶対音感クラス」で実施する絶対音感レッスンに関して、絶対音感の解説と絶対音感のレッスンの目指すもの、学習効果について説明します。

絶対音感とは、事前に基準音が提示されるなどの助けを借りずに音の高さを即座に音名で把握することのできる感覚のことです。ある程度音楽経験のある人は、2音間の音の高さの違いや基準音が提示されたときに音名を把握することができる場合がありますが、それは相対音感といいます。相対音感はある音と比べて別の音がどの程度高いか低いかという相対的な音感ですが、絶対音感の場合は任意の音の音高を直接的に認識します。
絶対音感保有者は、例えば右図の譜例のようなランダムな音列を高精度で言い当てることができます。
絶対音感のレッスンは「絶対音感」の習得が目的の特別なレッスンです。絶対音感の習得のためにはいくつか条件があります。

前記のとおり、絶対音感習得にはいくつかの条件や注意点がありますが、それらをクリアすることで着実に身に着けることが可能です。具体的なレッスン方法としては、広く実績のある方法として知られる和音判別の訓練方法による個人レッスンで実施します。この方法のレッスンプロセスの概要は右図のとおりです。個人レッスンで行う理由は、音に集中する環境が必要であることと個別の学習状況に対応するためです。
絶対音感習得のためには、自宅での練習が一番大切です。レッスンは練習の状況のチェックとサポート、次のステップへの移行のタイミングの判断を行っていきます。
絶対音感のある人の能力は、絶対音感がない人からみると驚異的ともいえます。ランダムに鳴った音をすぐに言い当てたり、楽譜がなくても聴いただけで音を楽譜に書けたり曲が弾けたり、様々な生活音を音名で言い当てたり・・・。絶対音感は音楽をする上で強力なツールであることは間違いありません。
絶対音感は様々な可能性につながる能力であることは確かですが、絶対音感の有無は音楽能力全体のごく一部です。音楽家として一流になるために必須の能力であるということでもありません。音感に限っても、絶対音感よりむしろその後の相対音感の勉強の方が音楽的には重要になりますし、さらには音感に限らずソルフェージュ全般の能力が重要です。
ただ、相対音感やソルフェージュについてはある程度の年齢になってからでも身につけていくことはできますが、絶対音感を身につけることのできるチャンスは幼児期に限られています。以前は、絶対音感は才能のある一部の人のみが持つ能力とみなされていましたが、現在では正しい訓練によって身につけることのできる能力であることが分かってきています。
※(補足)絶対音感を訓練で身につけるためには、一般的に幼児期の訓練が必須といわれていますが、それ以上の年齢だと絶対に身につかないと証明されているわけではありません。
⇒ 絶対音感クラスについて
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