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音楽とストレスとの関係とは

音楽鑑賞はストレス解消に役立つ



ストレス社会と言われる現代において、ストレスに伴う問題は個人的レベルにとどまらず、経済など社会全体に波及するさまざまな課題が指摘されています。
厚生労働省所管の独立行政法人である労働政策研究の研修機構が、2010年に職場におけるメンタルヘルスケア対策に関する調査を行いました。
こちらの結果を見ると、調査に協力した民間事業者の6割弱がメンタルヘルスに問題を抱えている社員がおり、しかもその数は増加傾向にあると回答しています。
解消方法について、とあるマーケティング会社がアンケートを行っていますが、その回答によると、上位にあるのは十分な睡眠やスポーツ、音楽鑑賞です。


音楽療法士の育成や普及を行っている学会では、楽曲が持つ生理的、心理的、社会的な働きかけに注目しています。
心身の障害回復や生活の質の向上を図るべく、意図的に音楽を使用することを音楽療法と定義しています。


音楽は古代から宗教と結びつき、さまざまな儀式などで重要な役割を果たしました。
近代では第2次世界大戦において米軍の野戦病院でいろんな曲を流したところ、兵士の治癒が早まったという報告がなされ、治療効果における研究が加速しました。
現在では、認知症などを抱える高齢者や引きこもり児童らのケア対策として積極的に活用されています。
日本においては音楽療法士という民間資格もあり、ストレスとの関係性や効果などに関する知見をもとに、専門性を発揮した療法を提供しています。


音楽療法と自律神経との関係性



名曲がもたらす効果として有名なのは、モーツァルト効果です。
米国の大学でモーツァルトの曲を聴かせた学生と、別の曲を聴かせた学生において何らかの差は生じるのかという研究が行われ、結果、モーツァルトを聞かせた学生の方が空間認知のテスト成績が優れていたという結果も出ています。


自律神経のバランスを保つ手段という視点でモーツァルト効果を研究している研究者もいます。
自律神経には、心身を興奮させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経があります。
ストレスによって交感神経が過剰に高まると、この二つのバランスが崩れます。
そこで、状況にマッチした曲を聴かせ、交感神経の高ぶりを抑制することによって自律神経のバランスが修正され、心身がリラックスします。
この研究ではモーツァルトだけでなく、バッハや中国の二胡で奏でられる楽曲でも効果が見られましたが、その理由は、曲の中に副交感神経を刺激する音域があるためだと考えられています。


現状、音楽療法は現代の医療とは区別され、代替医療あるいは補完医療という領域に位置付けられています。
世界的に見ると米国がこの分野の先進国となっており、精神科や心療内科だけでなく、小児科など幅広い分野で用いられています。
特に小児治療に関しては、発達障害や行動障害、自閉症などを対象に積極的に活用されています。


能動的音楽療法と受容的音楽療法の違い



楽器を使って仲間と一緒に演奏することで能動的に感情を表現するなど、コミュニケーション能力の改善を目的とするのが能動的音楽療法と言われ、欧米では主眼に置かれています。
一方、患者の病態や性格などに応じて適切と判断された曲を演奏して聴かせたり、CDなどで聴かせたりする治療者主導の方法を受容的音楽療法と言い、こちらは日本においてポピュラーな手法です。
どちらが適しているかはケースバイケースで、いずれかが優れているというわけではありません。
適応疾患や治療効果などを十分観察し、適切な判断を行うことで、二つの手法を効果的に活用することが非常に重要となります。


また、やみくもに音楽を聴かせれば良いというものではなく、治験対象者の症状や生活環境などを総合的に勘案し、適切に活用することが求められます。
留意すべき点は四点ありますが、第一は、精神状態に合った曲を聴くことです。
落ち込んでいる時や悲しい時に落ち着いた静かな曲を聴くと心が静まりますし、興奮している時にアップテンポの曲を聴けばモチベーションが上がって、ストレス発散法としての効果が期待できます。


第二に、ストレス解消やリラクセーション効果を求める際には、聴く時間が重要です。
一般的に30分から1時間程度、集中して聴く時間を作ることが大切です。
また、ルーティンのように決まった時間に決まった曲を聴くのではなく、楽曲をランダムに変えたり、一切聴かない日を設定したりするなどメリハリをつけるといった工夫も効果が期待できます。


第三は、聴く方法です。
周囲から発生する雑音を排除した環境がベストなので、性能が良く、耳や頭部にストレスを与えないヘッドフォンが有効です。
ストレス解消というよりも集中力や記憶力を高めたい時は、適切な距離を取ったスピーカーで聴く方が良いでしょう。


第四は、欧米で主流になっている能動的音楽療法の取り入れです。
ピアノなどを使って演奏できる環境であれば、積極的に活用しましょう。
自宅にピアノがない場合は、近くのピアノ教室に入会することも選択肢の一つとしておすすめです。

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