ピアノの自主練習は重要

ピアノ教室で本当に上手になるの?

小さな頃からピアノを習っていると頭がよくなるという話をよく聞きますが、本当なのでしょうか。大体幼少期から習い始める人が多いのがピアノです。習い始めてから大人になるまでに、勉強の方もよくできる子供が育っているのは事実で、勉強が出来るようになりために習っているという人もいるくらいです。

音楽の道に進む場合でも、最初はピアノを習い始めてから音楽の道に進む子供たちが大勢います。それだけ確かな結果が出ているのも事実です。現在はできるだけ子供をいい大学に行かせて大企業に就職させるのが一番良いように思われています。

そのためにも音楽だけではなく勉強ができるようになって、大人になってから他の人よりもできるようになってもらいたいと親は願っています。ピアノを習いながら勉強もできるようになれば親としては言うことなしです。

しかし、ただ単にピアノを習っているというだけでは音楽の世界でも、学業の面でも一流にはなれません。自主練習があって始めて才能が開花されるので、単に習っているからといって優秀な人になれるわけではありません。そう考えると幼少時代から音楽の道に進まないにしても、ピアノを習うことで優秀な人材となっていくことができるために、習うのに最適な楽器です。

その大きな理由としては、右脳と左脳の両方を使うからだと言われています。右脳と左脳の両方を使うことで脳とのあいだの連携が普通の人より活発になっていくので、脳を活発に使うことができるようになるようです。それがどういうことかといえば、普段使わないような脳を使うので人一倍賢くなれるということだそうです。

ピアノは演奏するときに足と手の両方を違う動きで使います。この両方が違う動作をすることに意味があり、通常両手両足で違う動きをするには相当な練習が必要になります。右脳と左脳の両方を使ってから演奏するので、それぞれの脳が活発に動いて、使わないような脳を使うことになります。そうすることが、頭をよくすることにつながります。

教室だけで上手になるのか

音楽教室で大事なのは、教える人がどれだけ上手かではなく教え方がどれだけ上手かということで、これによって生徒の技術の向上に大きな差が出てきます。その中でも、生徒と先生の相性というものが重要になってきて、いくらピアノ演奏が上手な講師でも、教え方が下手であれば生徒に技術を伝えることができませんし、生徒も努力しようという気持ちにはなれません。少しでも上達したいのであれば、教え方が上手な講師がいる音楽教室で学ぶことをおすすめします。

それを判断するには、生徒数が多い音楽教室を選んだほうがよい講師に出会う確率が高くなります。人気の講師は、高い確率で教え方が上手なので、それを見極めることも重要です。ただ流れで講師に教えてもらっているだけではダメでしょう。

講師がどれだけその生徒の特長を生かしてくれて、生徒にあった教え方をしてくれているかということが重要です。できれば、生徒の気持ちに対して講師が上達させるような教え方というものを知っているかということも大事です。音楽教室にはたくさんの講師がいるので、その中でどの講師に教えてもらうかでも、上達度合いが大きく変わってきます。

教室で教えてもらうだけではなく、自主練習を生徒がどれだけしているかということも重要です。教室で教えてもらっても、自宅では何もしないのであれば意味がありません。教室で教えてもらったことを、自宅で反復練習をしてこそ始めて成長しますし上達します。教室での練習が1とすれば、自宅では3ぐらいの練習をしないと、誰にも負けないくらいのピアノの演奏をすることはできません。

自宅練習というのは大事で、なかなかできないのが自宅練習でもあります。同じように音楽教室に通っていても、自宅での練習時間で差が出てきます。才能も必要ですが、やはり一番は練習量になります。人一倍自宅で練習をしている子供は上達も早くあっという間に上達しています。

ピアノが上手になるためのやり方

ピアノ教室で習うときに、初心者から上級者までいますが、初心者には初心者向けの教育をする事が大切ですし、上級者には上級者無向けの練習というのがあります。人それぞれで上達の度合いが全く違ってきますので、講師の教え方がそこで変わるような人でないと一向に上達することはありません。

基礎からテクニックまでを最終的に習いますが、人それぞれの上達具合に合わせた教え方をしてくれれば、問題なく子供たちもついてきてくれますし、楽しく習うことができます。上達するための早道としては、やはり個人のスキルに合わせた練習をすることです。

できれば早い段階にテクニックを習いたいものですが、基礎をしっかりと学んだ生徒にしかテクニックを教えないというのは大事なことです。また自分から自主練習をしようという意欲を出させることも大切です。

当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」

音楽教育のススメ(幻冬舎)