音楽教室の種類を知って体験レッスンを受けてみよう

音楽教室の種類

音楽教室と聞くと、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか。小さい子供のときから通わせる教室は、子供の興味が続くように、リズムや歌、音楽を体で楽しめるよう工夫がされています。音楽は楽しいものだという感覚を身に付け、次のステップへとうまく移行できるようになっています。

幼児期の間は数人のグループレッスンも多くみられます。もう少し大きくなると、一人一人のレベルに合わせて個別レッスンを行う教室に移っていきます。一般的にはピアノや声楽、バイオリンなどの楽器の演奏を学ぶものが多いです。

音楽を楽しむことは誰にでもできますが、幼児期は特に才能が伸びる時期であるため、なるべく早い幼児期に体験させるとよいプログラムもあります。その一つが絶対音感です。

絶対音感とは、音の高さを音名で言い当てることができる能力です。和音など他の音の助けを借りずに音を理解できる力です。絶対音感はなるべく早い時期に体験させ、毎日音を聞き継続的に練習することが必要です。家での練習時間は数分でも定期的に音を聞くことが大切になってきます。

しかし、習得可能な能力だとも言われています。他には作曲クラスなどもあります。ジャズやポップミュージックといった分野で作曲を行っている方でも、クラシックの理論を学ぶことは役立ちます。

今まで作られてきた楽曲の構造を学んで新たな作曲の技法を習得することができ、作曲の幅が広がっていきます。他の人の視点から作曲についてのアドバイスも聞けるので、気づかなかったことを知ることができます。

楽器を使った教室もたくさんあります。ピアノやバイオリンはもちろん、チェロやフルート、ギターといった個別の楽器に分かれてレッスンが行われます。どんなレッスンが行われているのか体験できる音楽教室もたくさんあります。

様々な音楽への道

体験レッスンなどを受けて音楽教室を選び、そこで専門的に音楽を勉強すると将来どんな道がひらけていくでしょうか。様々な進路があるかと思いますが、まずは教諭、教師という道があります。保育士、幼稚園教諭はもちろん、小学校や中学校教諭など音楽理論が必要な職種があります。

ピアノ伴奏、声楽などを学ぶことで資格取得が可能となります。教員免許を取得する前に音楽教室で試験対策を行うという人も少なくないでしょう。子供と触れ合いながら、音楽が身近にある職業です。

また音楽を専門的に学びたいという方もいます。音楽高等学校や、音楽大学に進んで自分の専門分野を引き続き学んでいきたいという人たちです。このような人たちの中にも受験対策として音楽教室に通う人は多くいます。細かくレベルを分け専門的に学んでいく必要があります。

アマチュアとして音楽を楽しんだり、音楽バンドを組んでいるという方にとっても、さらなる技術の向上に役立ちます。自分で向き合っているときには気づかなかったことが教室に通うことによって気づくということもあります。専門的なチームによるレッスンによって、音楽の構造を理解し作詞や作曲の幅が広がっていきます。

音楽教室の体験レッスン

音楽教室というと最初はどんなレッスンが行われるかちょっと不安だということもあるでしょう。どんな先生がおられるのか、どれくらいの時間どういう授業が行われるのかといった雰囲気も気になります。そういった不安がある場合は必ず体験をしてみることをおすすめします。

教室によっては一回の見学は無料ということもあります。また、実際に専門の先生によるレッスンを受けることができる有料のプランを用意している教室もあります。まずはインターネットで探してみましょう。

色々な音楽教室があるので、自分のレベルにあったところを探すことが大切です。どんな特色があるかも確認しましょう。例えば教室で専門的に勉強しつつ、学習の成果を発表する場を設けている教室などがあります。音楽発表会やコンサート会場での演奏の場があると、それに向けて頑張ることができるので、モチベーションアップにもつながります。コンクールに参加している教室もあります。

課題曲を数人の先生の前で演奏するという形がとられます。これも毎年自分がどれくらいの実力がついたかを確認するために効果的です。将来音楽の道に進みたいと思っている人にとっては、緊張するコンサート会場や大きな演奏会場で演奏することも大切な勉強の一つです。緊張した状態でどれくらいの実力が発揮できるか見極めることができます。

どんな教室で勉強していても、誰でも申し込むだけで受験できる検定もあります。そのような検定は、音楽を指導する人や学ぶ人など様々な立場の人が、自分の実力を確かめるために受験しています。自分と先生だけで向かい合って勉強していると、どれくらいレベルアップしたか、不安になることがあります。

しかし検定は、自分の実力が分かるだけでなく細かくレベルが分かれているので、少しずつステップアップしていくのに役立ちます。

当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」

音楽教育のススメ(幻冬舎)