絶対音感とは?わかりやすく解説|大人でも身につく?後天的か・相対音感との違い

絶対音感とは、基準となる音がなくても、聞こえた音の高さを「ドレミ」などの音名で言い当てられる能力のことです。ピアノの音でも、車のクラクションのような生活音でも、単独で聞いて音名がわかるのが特徴です。

一般に、絶対音感は幼少期の訓練で身につくとされ、大人になってからの習得は難しいと言われています。この記事では、相対音感との違い、後天的か先天的かという議論、大人でも身につくのか、身につけ方や適した時期までを、わかりやすく解説します。

絶対音感とは?わかりやすく解説

絶対音感は、ある音を単独で聞いただけで、その高さを音名で判断できる能力です。基準音と比べる必要がないため、鳴った瞬間に「今のはソ」と分かります。楽器のチューニングや、聞いた曲を楽譜なしで再現するといった場面で力を発揮します。

脳科学の研究では、絶対音感を持つ人は、聴覚に関わる脳の領域の働きや大きさに違いが見られると報告されています。ただし、その仕組みはまだ完全には解明されておらず、研究が続いている段階です。

絶対音感と相対音感の違いを示した比較図

絶対音感と相対音感の違い

音の高さを認識する能力(音感)は、大きく「絶対音感」と「相対音感」に分けられます。上の図のように、両者は音のとらえ方が異なります。

絶対音感は、基準の音がなくても単独の音の高さを言い当てられる能力です。一方相対音感は、ある音を基準にして、他の音との関係で高さを把握する能力です。たとえばメロディーを別の高さに移して歌ったり、他の旋律や和音に合わせて歌ったりできるのは、相対音感の働きです。

どちらも音楽に役立つ能力で、優劣があるわけではありません。絶対音感は幼少期に身につけやすいとされる一方、相対音感は年齢を問わず、訓練によって伸ばしていきやすい力です。

絶対音感は後天的?先天的?

「絶対音感は生まれつきか、訓練で身につくのか」は、よく議論されるテーマです。一般には、幼少期に音楽の訓練を積むことで身につく後天的な能力と説明されることが多く、実際に多くの人が幼少期のレッスンを通じて習得しています。

一方で、生まれ持った素質や脳の特性も関わっているのではないかという研究もあり、後天的・先天的の両面から研究が続いています。つまり、「適した時期に適切な訓練を行うこと」と「個人の素質」の両方が関係すると考えておくのが実情に近いでしょう。

大人になってからでも絶対音感は身につく?

結論から言うと、大人になってから絶対音感を身につけるのは難しいとされています。絶対音感が身につきやすいのは、脳が音に対して敏感な幼少期に限られると考えられているためです。

ただし、あきらめる必要はありません。相対音感は年齢を問わず、訓練によって伸ばしていきやすい力です。相対音感が育つと、音楽のハーモニーや調の感覚、音の幅のニュアンスなどをとらえられるようになり、演奏や歌の表現力が大きく高まります。大人から音楽を始める方は、相対音感を鍛えるトレーニング(ソルフェージュなど)が現実的で効果的です。

絶対音感がある人の特徴

絶対音感を持つ人には、次のような傾向が見られます。単独で鳴った音の高さがすぐ分かる、聞いた曲を楽譜なしでも再現しやすい、楽器のチューニングのずれに気づきやすい、といった点です。

音楽以外の面で役立つこともあります。音の高さや細かな違いに敏感であることから、外国語の発音やイントネーションへの気づきにつながる場合もあります。ただし現れ方には個人差が大きく、絶対音感があれば誰もが同じように得意になるわけではありません。

絶対音感の身につけ方・トレーニング

絶対音感を身につけるうえで大切なのは、適した時期に、正しい方法で、日々続けることです。一般に適齢期は2〜6歳頃(遅くとも6歳半頃まで)とされ、この時期に音と音名を結びつける訓練を重ねると身につきやすいと言われます。身につくまでには個人差があり、年単位(およそ1〜2年以上)の継続が必要とされます。

家庭で音楽に親しむことは、音への関心を育てる大切な土台になります。ただし、それだけで絶対音感が身につくわけではなく、音と音名を結びつけるには、年齢や発達段階に合わせた継続的な訓練が必要です。まずは音楽を好きになることを大切にしながら、少しずつ音に向き合っていきましょう。

実際の訓練では、単音だけでなく、和音を聴いて区別したり、ピアノの音と音名を繰り返し結びつけたりしながら、少しずつ音の記憶を育てていきます。音に集中できる個人レッスンで、一人ひとりの力に合わせて段階的に進めるのが効果的です。お子さんの年齢や発達段階に合わせて、無理なく音に親しみながら絶対音感の基礎を育てたい方は、2歳から始められる絶対音感クラスで、専門の講師のもとで段階的に取り組めます。

よくある質問

絶対音感とは何ですか?わかりやすく教えてください

基準の音がなくても、聞こえた音の高さを「ドレミ」で言い当てられる能力です。単独の音を聞いて音名が分かるのが特徴です。

絶対音感は大人になってからでも身につきますか?

絶対音感の習得は幼少期が中心で、大人からは難しいとされています。一方、相対音感は何歳からでも訓練で伸ばせます。

絶対音感は後天的な能力ですか?

幼少期の訓練で身につく後天的な面が大きいとされますが、生まれ持った素質も関わるという研究もあり、両面から研究が続いています。

絶対音感を身につけるのに適した時期は?

一般に2〜6歳頃(遅くとも6歳半頃まで)が適齢期とされます。個人差があるため、早めに始めるほど有利と言われます。

絶対音感のトレーニング方法は?

和音を聴いて区別する練習や、ピアノの音と音名を繰り返し結びつける練習を、幼少期に継続的に行うのが基本です。個人レッスンで段階的に進めると効果的です。

絶対音感と相対音感はどちらが大切ですか?

優劣はなく、どちらも音楽に役立ちます。絶対音感は幼少期に、相対音感は何歳からでも育てられるという違いがあります。

まとめ

絶対音感は、基準の音がなくても音の高さを言い当てられる能力で、幼少期の訓練で身につきやすいとされています。大人からの習得は難しい一方、相対音感は年齢を問わず伸ばしていける力です。絶対音感は、早く成果を求めるものではなく、子どもが音を楽しみながら、少しずつ音への感覚を育てていく学びです。適した時期に、専門の講師のもとで一人ひとりの発達段階に合わせて取り組むことが大切です。

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