港区で子どもの音楽教育を始めようと考えたとき、最初に迷うのは「何歳から、何を選ぶか」ではないでしょうか。楽器を習わせたいと思っても、まだ小さいうちは早いのではないかと感じる方も多いようです。この記事では、0歳から始められるリトミックを入口に、そこから楽器へ進んでいく道筋を、港区で通う場合に沿ってご紹介します。教室を比べる前に、始め方の全体像を知っていただければと思います。
リトミックは、音やリズムの変化に身体で応じながら音楽を学ぶ教育法です。20世紀初めにスイスの音楽教育家ダルクローズが提唱し、いまでは幼児教育の場で広く用いられています。当教室では、首や身体が安定してくる生後6か月ごろから参加できる幼児向けのクラスを設けています。
リトミックの成り立ちや、そこで期待される学びについては、リトミックとは?0歳から始める音楽教育で詳しく解説しています。この記事は、港区で実際に始めるときの道筋に絞ります。
当教室の幼児リトミックでは、初期の活動として「即時反応」を取り入れています。ピアノの音が鳴っているあいだは動き、止まったら止まる。速くなれば速く、ゆっくりになればゆっくりと。音の変化を聴き取って、すぐに身体で応える活動です。文字にすると単純ですが、聴いて、判断して、身体に伝えるまでを一瞬で行っています。
この時期のお子さまは、言葉で説明を受け取ることがまだ難しい年齢です。音そのものが合図になり、身体が先に動くという形が、この年齢に合っているといわれています。
レッスンでは、季節の歌や童謡、手遊びの歌も多く使います。季節の食べ物の色や匂いを思い浮かべたり、天気や日常の出来事を音や動きで表したりしながら、音楽と身の回りの世界を結びつけていきます。こうした活動のために独自に作られた楽曲を用い、年齢や発達の段階に合わせて内容を組み替えています。
最初は保護者のそばで様子を見ていたお子さまが、慣れるにつれて自分から動き始める例もあります。ただし、反応の出方や慣れるまでの時間には大きな個人差があります。数か月かかることも、思いがけない日に急に変わることもあります。
当教室の幼児リトミックは、生後6か月ごろから年中(4歳児)までを対象にしています。この時期を終えるころに、ピアノやヴァイオリンなどの楽器へ進むお子さまが多くいらっしゃいます。音の変化に身体で応じてきた経験は、楽器の学習へ進んだときにも生かせる経験の一つになります。
このとき現実の問題になるのが、次に通う場所です。リトミックだけを行う教室に通っていた場合、楽器を始める段階で改めて教室を探し直すことになります。
小林音楽教室では、幼児リトミックのクラスと、ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・フルート・声楽・ソルフェージュなどのクラスが、同じ運営のもと、同じ教室にあります。担当する講師は科目によって変わりますが、通う場所と教室の体制を変えずに、次の音楽学習へ進む選択肢があります。
なお当教室では、幼児リトミックをソルフェージュ教育と一体のプログラムとして位置づけています。身体で感じることと、音を読み書きすることを切り離さないという考え方です。クラスの内容や対象年齢は幼児リトミックのクラス、その後の進み方の一例はヴァイオリンのクラスをご覧ください。
当教室は、港区内に麻布教室(麻布十番駅)と田町・三田教室(三田駅・田町駅)の2つの教室を持ち、いずれでも幼児リトミックを開講しています。通いやすさはお住まいの地域や利用する路線によって変わりますので、麻布教室と田町・三田教室の所在地とアクセスを確かめて選んでいただくのがよいと思います。
幼児期のレッスンは、多くの場合、保護者の同伴が前提になります。そのため、内容そのものと同じくらい、通い続けられるかどうかが現実的な問題になります。週に一度の送り迎えを何年か続けられる範囲かどうかは、始める前に見ておきたい点です。
もう一つが、その先の道筋です。リトミックから楽器へ進む時期に教室を変えることになれば、場所も体制も新しくなります。0歳から4歳までの時期と、その後の楽器の時期を切り離さずに考えられるかどうかで、選び方は変わってきます。
港区で子どもの音楽教育を始めるなら、楽器の前に、0歳から取り組めるリトミックという入口があります。首がすわる生後6か月ごろから参加でき、音の変化に身体で応じる活動や季節の歌を通して、音楽との最初の関わりを作っていきます。
年中を終えるころには、多くのお子さまが楽器へ関心を向けます。そのときに同じ場所で次の段階へ進めるかどうかは、教室を選ぶ時点で見ておきたい点です。まずは体験レッスンで、お子さまの反応そのものをご覧いただくのが確かだと思います。
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」