作曲レッスン

作曲クラス」で実施する作曲のレッスンの内容について説明します。作曲レッスンでは、初心者から上級者、作曲科受験生までを対象に、当教室の作曲の指導方針について紹介します。

バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンといった歴史的な作曲家は、優れた作曲家であると同時に優れた演奏家でもありました。このような大作曲家たちはピアノなどを学ぶうちに自然に作曲をするようになったわけではなく、幼少の頃から作曲の勉強も同時に行っていました。つまり、当時は創作と演奏の習得が一体になっていたということです。これは現代でもクラシック音楽以外のジャンルでは珍しくないことですが、現在のクラシック音楽の世界では創作と演奏が分業化されています。

(1)作曲を学ぶ意義

作曲

作曲を学ぶ動機は自作曲を作りたいから、というのが主な理由になると思いますが、演奏を専門としている方も作曲を学ぶ意義はあると思います。楽譜に記された音に対して何の疑問も持たずに音に置き換える演奏と、作曲家が何故このような音を記したのか?という意識を持って音に迫る創造性あふれる演奏は全く違います。作曲を学び、創作者の視点を獲得することは、演奏家にとっても作品の深い理解にもつながるはずです。当教室の作曲のレッスンでは、曲を作ることはもちろん、作曲の観点からの楽曲分析を含む内容も扱います。

(2)作曲した作品を講師と一緒に検討

作曲

初心者は8小節程度の短いメロディを作ることから始めます。すでに作曲経験のある方には、作りたい曲を自由に作曲してきていただき、より良くするためにどうすべきなのかを講師と一緒に検討していきます。グループレッスンではそれぞれの方が作曲してきた曲についてお互いに意見交換し、様々な観点からより良い曲を作るためのヒントを得るきっかけになります。講師は専門的な観点から様々なアドバイスを行い、適切な課題を与えていきます。

(3)和声法、対位法をしっかり学ぶ

作曲

基本的には作りたい曲を自由に作っていこうとすることが作曲の第一歩ですが、何を拠り所に曲を作ればよいのでしょうか?クラシック音楽では長い伝統の中で和声法、対位法という基礎理論が確立されました。現代のほとんどのジャンルの音楽においても、これらの基礎理論にルーツがあると言って良いと思います。

和声法は、和音(ハーモニー)の連結方法、狭い意味では「機能和声」のことをいいます。和音の進行、声部の導き方や配置の組み合わせのルールを扱います。音楽の縦のラインを扱うための勉強ということができます。

対位法は、複数の旋律をそれぞれ独立性を保ちながら互いによく調和させて重ね合わせるためのルールを扱います。音楽の横のラインを扱うための勉強ということができます。

当教室の作曲クラスのレッスンでは、クラシック音楽の和声の教本は「和声-理論と実習1~3巻(島岡譲(著)・音楽之友社)) 」」、対位法の教本は、「対位法(ノエル=ギャロン,マルセル・ビッチュ(著)・音楽之友社) 」を中心に用いて、基礎からじっくりと学んでいきます。これらの教本は、音楽学校の作曲科を受験する上でも必ず使用されるものです。なお、小学生など年齢の低い生徒には、それぞれに合った教本を選択して用いていきます。

(4)初心者からポップスやジャズの作曲を手がける方、作曲科受験生まで

作曲

ご紹介したレッスン内容はそれぞれの方のレベルや希望に合わせてカスタマイズしてレッスンを実施していきます。作曲の初心者の方から、作曲理論を演奏に役立てたい方、他のジャンルですでに作曲を手がけておられる方でクラシックの作曲理論に自信のない方やこれからさらに創作の可能性を広げていきたい方、音楽学校の作曲科の受験を目指している方などを対象にしています。